忙しさとネタ切れで随分と久しぶりのブログ更新ですが、2024年はあっという間に過ぎ去り2025年がスタートしています。
今日(1月6日)が仕事初めというところも多いのではないでしょうか。
僕の事務所は12月31日で仕事を納めて(納まりませんでしたけど・・・)、元日は毎年恒例の伊勢神宮へ初詣に出かけて、1月2日より出社して納まらなかった仕事から新年がスタートしました・・・。
新年の抱負は毎年変わらず、マイペースで仕事をしていきたいというものですが、昨年あたりからもう少し社会に向けて貢献できるような事も少しづつですが始めています。
もちろん今まで通り、目の前のクライアントと向き合い、ひとつひとつの仕事に真摯に取り組んでいく気持ちは変わりませんが、何かもう少し、社会に向けて広く、ニュートラルに貢献したいなという気持ちを少なからず持つようになり、その為の勉強などにも取り組んできました。
でも、僕の仕事は住宅を設計するというのがその中心にやっぱりあります。
そしてその行為の先にあるものは、人の暮らしを豊かに支える控えめでシンプルな器でありたいと僕は考えています。それは目に見えるカタチや素材というものだけではなく、目に見えない「空気感」というものが僕はとても大切だと考えています。それは設計者の哲学無しには感じ得ないものとも考えます。
最近では、耐震性や断熱性能なども数値化されて、世間でも広く関心を持たれるようになりました。今年の4月から建築基準法の改正でそのあたりの基準も引き上げられます。もちろんそのこと自体は好ましいことではあるのですが、数値という目に見えるものが出来た事により、数字がひとり歩きしてしまっている印象を僕は持ちます。数字という分かりやすいものだけを追い求め、本来の住宅の本質を見誤っている気がしてなりません。もちろん基準という数字は大事ですよ。でも数字に表れない目に見えない部分もとても重要であると僕は考えます。
住宅って長く住むものです。10年20年なんてあっという間です。そんな長いスパンで住宅を、いや、暮らしを考えてみると、もう少し違った視点が出来るのではないでしょうか。
さあ、今年もマイペースでやっていきます。