久しぶりのブログ更新です。
ここのところブログの更新が疎かになっている状態というのは承知していましたが、気が付いたら前回の投稿から1カ月以上も経過していました・・・。
昔はほぼ毎日ブログの更新をしていたんですけど、10年ほど前から投稿がこのブログから、インスタをはじめとしたSNSでの投稿が中心になっており、このブログではほぼ現場の報告というのが中心となっていました。
でも、僕のところに依頼に来るクライアントは、きっかけはSNSとかでも、このブログを読み込んで依頼を決める方も多く、ブログも疎かにしちゃいけないなとここのところ思っている次第。
で、今回の投稿の本題である、失敗について。
人は誰でも失敗を犯すものです。だって人間だもの。
そして人は失敗から物事を学び、その失敗の積み重ねがその後の人生に大きく影響を与えると言っても過言ではない。
でも、ただ単に失敗を重ねる事で人は成長するのではありません。その失敗をどうフォローするのかがとても重要と僕は思います。
僕は現在、設計監理の仕事だけでなく、インスペクションの仕事もしています。
インスペクションという言葉は聞きなれないかもしれませんが、直訳すると調査とか検査というものに該当しますが、ここで言うインスペクションとは耳にした事もあるかもしれませんが、ホームインスペクションやホームインスペクター、つまり住宅診断(検査)や住宅(検査)診断士というものを指します。
住宅診断とは、完成した新築住宅や、既に完成している既存住宅の状況を診断するもので、住宅検査とは、工事中の住宅の配筋検査や構造検査、防水検査などの現場検査を工程に合わせて行ない、報告書を作成するもので、建て主や住宅購入者から依頼を受けて行なうものです。
厳密に言うと、僕が普段行っている現場監理とは異なり、あくまでその時点での検査を実施するものです。検査はあくまで適合や不適合な箇所を指摘するものですが、現場監理はそういった不適合箇所をどのように是正するのかまでを考え、施工者に指示する行為で、時には設計変更なども行なうことが出来ます。
話が少しそれましたが、そういった住宅診断や現場検査を行なう上で、様々な工務店やハウスメーカーの住宅を診ることになるわけですが、指摘がひとつもないというケースはひとつもない。少なくとも僕の経験では。
住宅診断や現場検査を依頼するというのは、基本的には第三者的立場の建築士が入っていない現場となるので(瑕疵担保保険の検査はありますが)、ある意味施工者による慣例的な施工をされている場合も多く、それが性能上の問題を引き起こす場合は当然の事ながら指摘となる。
つまり、悪気はないにしても、施工者の認識不足により施工に問題が発生する場合も多くあるのですが、大事なのはその指摘を施工者がどう捉えて、どう対処するのかという事です。
世間的にはプロとみなされる施工者(職人)ですから、認識不足はそもそも問題があるのではという疑問を持たれれ方も多いかもしれませんが、住宅のような現場では建築の知識が不足している現場監督や職人も多く存在しているのが事実としてまずあります。
その上で、その指摘を自分たちの改善点であると認識して是正するのか、うるさい事を言われたからそれなりに是正しておくというのでは大きな違いがあります。前者の施工者は信頼できるし、後者はその失敗はきっと生かされないし、僕はあまり信用できない。
もちろん僕だって時には失敗する。
でもそんな失敗を積み重ねてきたからこそ、それが経験となって今の自分に生きている。それはどんな小さな失敗であってもだし、建築とは直接関係ないような失敗であってもそれは必ずその後の自分に帰ってくると僕は思っています。
失敗はできる限り起きないようにするのはもちろん当然なんですが、失敗はどうしても時には起きるものだし、その失敗をどうリカバリーするのかというのが一番重要だと僕は考える。