今日は昨年竣工した春日井市の「梅ヶ坪の家」の一年点検に行って来ました。
竣工時は外壁の杉板がややあめ色に焼けてきた感じでしたが、一年が経過して杉板はやや白っぽくなった印象です。
家に近づくだけで、まだ良い木の香りがします。
これからだんだんと年月をかけて渋いシルバーグレーに変わり、やがて更にエイジングされて黒っぽく移り変わっていくかと思います。
この経年変化も木の大きな魅力のひとつだと思います。
世の中では、一見きれいで、それっぽく見える素材が氾濫していますが、それらの素材は時間の経過とともに陳腐化してしまうものがほとんどです。
僕はやっぱりそういった素材は出来るだけ使いたくはないし、流行というものからも距離を置きたいと常に考えています。
点検の後はお茶をいただきながらクライアントご家族と雑談を。
一年点検の時にクライアントの暮らしぶりを見るのはとても楽しみです。暮らしぶりって別にオシャレに暮らしているとかそういう事ではなく、僕が設計した家がしっかりとクライアントの暮らしに寄り添っている様子を感じられるのがうれしいのです。
僕は家という器をつくりながらも、やっぱり人の暮らしというか営みのようなものが好きなんですよね。