バタバタで更新が遅くなりましたが、先週はずっと埼玉出張で「所沢の家」の建て方でした。
当日直前までコロコロと天気予報が変わる状態でヤキモキしていましたが11日(火)は朝から無事に建て方を開始することが出来ました。
現場への搬入路が狭いためレッカー車が入れず、建て方は大工さんたちの手のみで行いました。
組み上げるのはもちろん手作業ですが、たくさんの材料を上に運ぶのも基本的にはすべて大工さんたちの手作業です・・・。一部カニクレーンという小型のクレーンを使用しましたが、この荷揚げ作業だけで結構な時間がかかりますし体力も使います。大工さんたちは本当にご苦労様でしたと感謝したいですね。
初日は2階の桁梁まで架けたところで終了。
クライアントのSさんもほとんど一日現場にいらっしゃり、休憩時の皆さんの飲み物やお昼のお弁当までご用意していただきました。ありがとうございます!
2日目(12日)。
大工さんたちによる棟木の現場加工を行った後、いよいよ棟木を載せます。
棟木を載せて登り梁まで掛けた状態。
垂木を掛けて屋根の面材となる構造用合板を指定の釘で張っていきます。
(※写真は合板にビスを打ってますが、これは張る位置を調整するための仮止め用ですね。)
合板はテッポウと呼ばれる釘打ち機で正確に打って行きます。
2日目は夜の雨が心配でしたのでブルーシートで完全に雨養生を行いました。
3日目(13日)。
屋根面の断熱材を入れて、
その上の通気層まで。(切妻屋根の片面のみ)
屋根の周りには広小舞という桧の厚板を取り付けます。
最近では広小舞は取付けせずに、野地板の合板をそのまま伸ばすという納まりがほとんどですが、耐久性の面からも僕はいつも広小舞を取り付けるようにしています(そんな大した金額でもないですしね)。大工さんも「広小舞を付けるとやっぱり気持ち良いね!」って言ってました。
常にコストダウンを考えながら設計していますけど、コストをかけておくべきところはやっぱりかけておきたいですよね。
4日目(14日)。←まだ埼玉にいる
朝方まで予想外の雨が残り、途中で雨が上がって明るくなったのを見計らってブルーシートを外して屋根の残りのもう片面を進めます。
こちらの面はトップライトの開口もあるのでやや手間がかかります。
こちら側も通気層の防水シートまで済ませてこの日の作業終了。(最後にブルーシート養生はしました。)
5日目(15日)。←まだ埼玉にいるよ(苦笑)
トップライトの防水処理をして(←僕がやりました)、
トップライトを載せてコーキングと防水テープで更に防水処理をして、
最後の防水ルーフィングを敷いた後、最後の防水処理を。
ここまで自分の目で見届けたかったので何とか間に合って良かったです。
翌日は朝一番で地鎮祭があるのでこの日のうちに愛知に帰らないといけなかったのでホントほっとしました。
トップライト廻りは基本的に僕が立ち会うようにしていますし、立会いの際も細かく指示をして、防水処理も念には念を入れるようにしています。
この日の夜に無事に愛知へ帰ることが出来ました。
しかし建て方の間はほとんど足場を上ったり下りたりや勾配のきつい屋根の上なので体力的にはおじさんには結構堪えるんですよ・・・。