少し前になりますが、サッカーのキリンカップのガーナ戦とチュニジア戦について。
ガーナ戦についてはW杯出場国のガーナを終始圧倒し、ゲームとしては非常に面白いゲームでした。
問題は次のチュニジア戦。
FAFAランクで言えば日本の23位に対してチュニジアは35位とランキングだけで言えば格下相手となりますが、その相手に0-3という結果はおそらく日本中のサッカーファンに「日本のW杯のグループリーグは3戦全敗が濃厚だな・・・。」と感じさせたと思えるほどの内容でした。
失点の原因となったミスはいずれもDF吉田によるものでしたが、連戦での疲れなどのコンディションの問題もあったかと思うので失点そのものは実はそれほど大きな問題ではなく、日本に対してきちんと対策をしてきたチュニジアに対して日本はあまりにも戦術的に無策だったという事がW杯を半年後に控えた現在においてあまりにも酷いとしか言いようがない事が問題なのです。「一体今まで何をやって来たの日本代表は?」っていう絶望感をきっとみんな感じたと思います。
あのブラジルだって日本に対して対策を取って試合に挑んでるのに、日本ときたら左WGの三笘か右WGの伊東が個の力で抜くことを期待しただけの戦術とは言えないようなゲームプランしかなく、それに対応された場合の別のプランが無くては対策をする相手チームにとってもこんなたやすい事はないと思う。
ドイツ、コスタリカ、スペイン相手に1勝1分1敗ならグループリーグ突破だとか言っていたのが馬鹿らしくなるくらいの日本の戦術レベルの低さ・・・。もちろん今までも戦術的レベルの低さを感じていた事ではありましたが、この段階に来てまで同じこと(失敗)を繰り返しているのが衝撃でした。各選手のレベルは今までに無いくらいのレベルの高さを揃えているのに、使い方が選手の良さをまるで出していないし、攻撃の形もなく、選手交代もただの時間制にしか見えないようなもので到底戦術的ではない。
まあ冷静に考えてみてもドイツ、スペイン相手に普通に勝てるわけはなく、コスタリカだって日本が勝ち点を簡単に計算できる相手では決してない。日本が本当にグループステージを勝ち抜くためにはどういう戦いをするべきなのかというヴィジョンがまるで見えない。
唯一の希望と言えば、今まで前評判が悪い時ほどW杯では良い成績を残せているという本当に心細い過去の例のみ。
W杯、本当に楽しめるんだろうか・・・。正直、心配でならない。