今日は現在工事見積中の「元八事の家」の地盤調査でした。 中央でやぐらを組んでの調査がボーリング試験。その後ろの方で小さな機械で調査しているのがスウェーデン式サウンディング試験(以下SS試験)と呼ばれる住宅の地盤調査ではごく一般的な簡易調査。 その敷地の地域にもよりますが、僕は原則としてこのボーリング試験とSS試験を併用することが多いです。ボーリング試験は土のサンプルも採取する一番確かな試験方法で、全てのポイントをボーリング試験で調査するのがベストですが、コストがかかるのがネック。それに比べてSS試験はコストが安価なのが何よりのメリットで基本的には何カ所でも調査できる。反面その調査結果の信頼性が地盤の性質や調査員の経験値などによって左右されるデメリットがある。それぞれの欠点を補う形で僕はボーリング試験を中央1ケ所、その他の角部をSS試験で調査する事が多い。ボーリング試験の土質サンプルを見れば地層は一目瞭然なのでそのデータをSS試験にも利用でき、SS試験の調査ポイントの数で地盤の固さのバラツキや傾斜を確認する事も出来るからです。 しかしボーリング試験て実はめちゃくちゃ原始的な試験方法で、地面に差し込んだ鋼管の上からおもりを落として30cm鋼管が沈むのに何回たたいたかっていうその回数が地盤の固さを示すN値と呼ばれる数字。Nって数学で言う自然数です。たたいた回数ですから。 想定していたよりも地盤は良さそうで安心です。
by aa-labo
| 2021-12-18 18:14
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