少し時間が経ってしまいましたが、先日閉幕した五輪サッカーについて。
準決勝のスペイン戦では0-0のまま延長後半を迎え、PK戦に突入するかという延長後半の終了間際にスペインに決められて日本は惜しくも敗れてしまいました。
圧倒的にゲームを支配し続けたスペインに対してほぼ120分間日本は耐え続け、そしていくつかの決定的なチャンスも迎えながら、最後の最後で仕留められてしまいました。正直、日本の集中力が一瞬途切れたのはこの失点シーンくらいでしたから。
でもこれが強豪国との差と言えばそれまでですが、日本にとっては勝つ可能性も十分あったゲームだったからこそ悔しさも残ります。
そもそもスペインのパスサッカーって、ボールを支配してゲームをコントロールするけれど、他の強豪国のような圧倒的な攻撃力ってそんなにないので、スペインは他のゲームでも結構苦しみながら勝ち上がってきましたからね。
で、銅メダルをかけたメキシコとの3位決定戦。
もちろん日本に勝ってほしいと思う気持ちはありましたが、あのメキシコ相手にグループリーグでの勝利に続いて2連勝するというのは正直かなり難しいと思っていました。実際メキシコは日本を徹底的に分析して対策を練り上げ、ゲームに挑んできましたが、一方の日本はと言うと、スペイン戦での負けという精神的なショック(集中力の切れ)、そしてスペインにボールを支配され続けて120分走り回され続けてしまった体力の消耗が、キックオフ直後から日本の動きがとても重く見て取れました。
リーグ戦での戦いをそのまま逆転されたかのようなメキシコのほぼ一方的なゲームでの敗戦はかなりしんどいものとなりました。
おそらく日本の選手達は史上最強と言うだけあって、メダルを十分狙える実力を備えていたと思います。
ただ、日本が今まで決勝トーナメントに進出出来ているのはほぼ半分くらいしかないので、開催国にとっての悲願のメダル獲得という使命が決勝トーナメント進出に全力を出してしまい、決勝トーナメントでの余力を残せなかったというのが一番の敗因だった気がします。それはつまり選手の問題と言うよりもチームのマネージメント、監督の問題であったと言わざるを得ないと思います。
しかし、スペイン戦と言い、メキシコ戦と言い、失点のすべてがセットプレーからの流れ。
これは本当に改善しないといけない。
また9月からはW杯最終予選が始まりますが、この五輪メンバーがどこまでA代表に入っていくのかが楽しみでもあります。