先週からいよいよ五輪サッカー1次リーグが始まりました。
初戦となる南アフリカ戦は完全に引いて守っていた南アフリカに対して日本はなかなか上手く攻略する事は出来ませんでしたが、久保の見事なゴールで大事な初戦で勝ち点3を獲得することが出来、まずまずの滑り出し。
で、昨夜のメキシコ戦。
前回の金メダル国であり、初戦でもフランスを4-1で完勝した強敵メキシコは日本がやや苦手とする個々の技術が高いチームで、正直引き分けでもまずまずの結果と捉える事の出来るような相手でした。
ところが試合開始早々に日本に(日本にとってはややラッキーな)PKを含む2点を入れられて完全にペースが狂ってしまったかのようでした。
もちろん遠藤と田中の2ボランチの出来の良さや前線からのスピードのあるプレッシングにメキシコは正直戸惑っていた印象です。
身体能力の高い南アフリカに対してはそうではありませんでしたが、メキシコ戦においては日本の選手のスピードの方が勝っている場面も多くあり、1対1のデュエルでも決して日本が劣っている事はありませんでしたから、やはり海外で活躍する選手がずらりと並んだ今のU-24世代の実力は過去最強です。
もちろん課題は課題として浮き彫りになった部分もありますが、それにしてもメキシコ相手に五輪という真剣勝負の場で日本が勝ったという意味は非常に大きいと思います。
得点こそまだありませんが、豊富な運動量と攻守にわたる献身的な動き、そしてゴールに向かう貪欲さを感じさせるFW林は本当に良い。当初はサポートメンバーであったにもかかわらず、(他のFWの怪我のお陰もあるけれど)今や先発FWに定着しています。林の前線からのプレッシングのお陰で後ろの守備が助けられ、林のポストプレーや動き出しで2列目の久保や堂安生きているのは間違いない。後は得点を決めて波に乗れば今大会のラッキーボーイになる可能性も高い。そしてそうなる事をとても楽しみにしたい。