
今日は「美濃加茂の家」の現場定例打合せでした。

壁のグラスウールの断熱材もきれいに入れられて防湿処理もきちんとされています。(まだ途中ですが)

小邑棟梁が浴室廻りの断熱材を入れています。
造作ものの細かい納まりの打合せなんかもさせていただきましたが、職人さんと意見を交わしながらつくっていくのは楽しいものです。
壁の断熱材は吹付の断熱材が多くなっていますが、僕は色々な事をトータルで考えてグラスウールの断熱材を標準と考えています。
全ての材料にはそれぞれにメリットとデメリットが存在します。それらを組み合わせてトータルで考えた時に、何を重要に考えるのかは設計者それぞれの考えだと思いますので、これは良くてこれはダメとひとくくりに言えるものではないと僕は思います。
ただダメだと思うのは、「これを使っておけば良い」と何も考えず(知らず)に知識不足のまま施工する事。(特に)営業マンに多いのが自社の採用している材料が100%正しいと(専門的な詳しい知見もなく)信じている事。100%正しい材料というものは存在しないのです。
僕も長く設計の仕事をしていますが、何かを高めようと思えば他で何か問題が起きたりする事も建築では起こりがちな現象です。それら様々な材料を総合的に考えてどこでバランスをとるのかという事が設計者の設計哲学でもあると思うし、特に住宅に求められるのはそれらをバランス良くつくり上げる総合力だと考えます。
なんだかつい語ってしまいました・・・(笑)