今日は三重県四日市市の「別名の家」の材料検査を先週の土曜日に引き続き実施させていただきました。
前回は主に桧の柱材がメインでしたが、今回は米松の横架材(梁材)をメインに検査をさせていただきました。

写真は6mや5mの長尺物の米松材。

SD20の乾燥材なので含水率もまず間違いないですが、一応含水計で測定します。(18.0%なので設計指定の20%以下となっています)

こちらは桧の4寸角の土台。

含水率は9.5%ととても乾燥しています。
建築基準法上の含水率の規定はありませんので含水率の高い木材を使用しても建築基準法違反にはなりません。但し、木材の規定を定めるJAS(日本農林規格)では構造材においては20%以下とするように定めています。
含水率が高ければ(乾燥状態が悪ければ)、乾燥による割れや収縮が起こりやすく寸法が安定しないばかりか、強度も落ちるのです。以前はグリン材と呼ばれる未乾燥材を使用する現場も多かったですが、現在は乾燥材(SD材)が主流となっていますので、保管状態が悪くない限り大抵大丈夫ですけどね。