常滑の「飛香台の家」の現場を後にして、岐阜県羽島市にあるプレカット工場まで「坂祝の家」のプレカット加工の打合せを。
「坂祝の家」の現場の現場監督はいつもの西村さんですが、しばらくの間は社長の長原さんが担当しているのですが、長原さんは僕の現場担当は「穴橋の家」の現場以来ですからほぼ10年ぶり。
プレカット図はプレカット工場から提出され、それのチェックも済ませてあったので今日の打合せは基本的には確認事項の確認と、部分的な納まりなどの打合せをさせていただきました。
僕の構造図には柱の背割れの向きまですべて記載しているのですが、長原さんは「そんな図面見たことない。」と(笑)。10年のうちに僕の図面も随分進化してますから!
僕が柱の背割れの向きまで書き込むのは、構造金物の取付や面材との納まりなどによって柱の背割れが干渉する事がよくあるからです、だから設計の段階で背割れの位置まで決めて金物などが背割れと干渉しないようにしておくという訳です。
もちろん設計の時に手間はかかります。でも現場で困る事がないように事前に検討しておけば現場で行き当たりばったりにならずに済むからです。
図面に何を描くのかは僕は誰にも教えてもらってはいませんが(もちろん基本的な事は修業時代に覚えましたけど)、何を描くべきかは現場で必要と感じ、経験してきた結果であると言えます。
現場から学ぶことは本当に多い。
現場に足しげく通うのはもちろん現場が間違いなく施工されるようにするためでもありますが、自分自身の設計へのフィードバックという意味も非常に大きい。