初戦のコロンビア戦で金星となる勝ち点3を取った日本の第2戦となる昨夜のセネガル戦。
セネガルとポーランドとの初戦を見る限り、スピードとパワー、そしてアフリカ勢らしからぬ組織的な守備を併せ持ったセネガルはH組最強という前評判。日本は身体能力に任せたああいうスピードに乗った攻撃がどちらかというと苦手なので、ひょっとしたら日本はセネガルにボコボコにやられてしまう可能性すらありました。実際、試合開始から15分はセネガルのスピードに日本は付いて行けず、何度も危ない場面をつくられていました。そしてGK川島の判断ミスによる不運な先制点をセネガルに許してしまった時には「あ~、やっぱダメかぁ~」と本当に不安になりました。W杯では今まで日本は先制点を取って波に乗り勝つというパターンでした。逆を言えば先制点を取られたらそのままズルズルとやられてしまうパターンでしたから。
ところが次第に日本もセネガルのスピードに慣れてきて、前半の乾の素晴らしい同点ゴールで「いや、まだまだいける!」という希望が湧いてきました(←きっと日本中がそう感じたと思います)。
後半に入って日本は完全に試合の主導権を握るようになり、いくつものチャンスを作り出していました。いや実際ここで決めていればもっと楽な展開になっていたかと思います、ホント。
そんな中、セネガルに強烈なゴールを決められ再び日本は追う展開。しかも残り時間は限られた時間しか残っていませんでしたし、セネガルも2点目を入れて息を吹き返したように感じられました。
でも日本はそこで踏ん張り、最後は香川に代わって入ったばかりの本田が同点弾を決めてくれ、結局2-2のドローで勝ち点1をセネガルと分け合う形に。日本は何とか踏ん張り、最低限の勝ち点1をもぎ取ってくれました。
正直、内容的には日本の勝ちゲームだったと思います。それを取りこぼしてしまったことは本当に残念だし、課題も残ると思います。ただ、二度リードを許しながらも慌てることなく自分たちのサッカーを出来ていた事、そして二度追いついたという点では日本はとてもタフなチームだったと思います。何より見ていて本当に面白いゲームでした。
ゲームでの的確な采配もさることながら、短い期間でチームをひとつにまとめ上げた西野監督の手腕は認めざるを得ません。(正直、監督が西野監督に決まった時は「え~、西野が~?」って思いましたもん。ホントすみません(汗))
次は既に1次リーグ敗退が決まってしまったポーランドとの第3戦ですが、FIFAランク8位の強豪ポーランドの意地を最後に見せるでしょうし(だってグループリーグ突破は確実視されていたポーランドですから、3戦全敗なんて絶対に避けないと国に帰れないでしょうしね)、日本にとってはとても厳しい相手に違いはないと思います。