昨日は設計中のプロジェクトの「飛香台の家」のクライアントのYさん(ご主人)が僕の事務所に来所され設計打合せをさせていただいたのですが、奥さんからメールが届き「昨日は主人はルンルンで帰ってきました(笑)」と。
え?どうしてルンルンだったんですか?と尋ねると「信頼できる建築士さんで良かった。」とのお返事。
ご主人がどこでそうお感じになったのかはよく分かりませんけど(笑)、それはとてもうれしい言葉である反面、とても身の引き締まる思いというか、より一層の責任感を感じます。
僕のクライアントのほとんどはごく普通のサラリーマンの方ですし、中にはとても若いご夫婦のクライアントもいらっしゃいます。設計事務所の報酬として決して特別な額を僕はいただいているわけではありませんが、それでもクライアントにとってみれば設計料というのは決して少ない金額ではありません。クライアントが一所懸命に貯金したお金であったり、ローンを組んで支払ってもらうクライアントの大切なお金です。
そう思うと、その信頼というか期待を裏切ることはできないとひしひしと思う訳です。だから僕は目の前のクライアントに対して、そして目の前の仕事に対して、自分ができる限りの精一杯の仕事をしようと強く思うのです。時にはその期待に100%応えられない場合もあるかもしれません。そう思うからこそクライアントに対してできる限りのことはしたいと僕は思うのです。それが僕に建築をつくる機会を与えてくれたクライアントへの、僕の唯一つの恩返しの方法だから。