明けましておめでとうございます。
僕の事務所も今日が仕事始めとなります。
ベテランの時計職人さんが言っていましたが数日時計を触らなかったらもう勘が鈍ってしまうそうです。僕も正月三が日をお休みさせていただいたので頭の回転を取り戻すのに時間がかかりそうです(そもそも回転してたのかどうか怪しいですが・・・笑)。
僕が独立してこの春でもう22年目を迎えます。独立した時には20年後なんて想像もできなかったですが、20年なんて本当にあっという間でした。でも20年以上やってこれたのはクライアントのおかげであり、多くの職人さんや工務店さんのおかげでもあります。
クライアントは僕がこの仕事をやり続ける上での大きなモチベーションでもありますし、このクライアントは僕にどんな家を考えさせてくれるんだろうと毎回楽しみになっています。
そしてその僕の設計を支えてくれるのは信頼感を持って工事をしてくれる職人さんや工務店さんです。職人さんや工務店さんと良好な関係を築くことが出来なければ良い仕事、良い結果は生まれません。
僕は(何でもそうなんですが)基本的にはいったん気に入ったものはずっと使う性格です。あれもこれもという性格ではありません。常に自分の設計のブラッシュアップの積み重ねに重きを置くタイプであるとも言えます。
それは僕の設計にも表れているかもしれませんが、僕の設計する家のイメージというものは昔からそれほど大きくは変わっていないと思います。もちろん一軒一軒プランは違いますし、ディテールなんかも試行錯誤を重ねながら改良を常に加えています。でもその根底に流れるものはそんなに変化していないと思います。それは僕自身だからとしか説明できない事なのかもしれません。
20年間ずっと片田舎でマイペースに仕事をしてきました。もちろん忙しい時もあれば暇な時もありました。忙しい時は知り合いの建築士や元スタッフなどに図面の手伝いをお願いすることはありますが、すべての家のプランニングやディテール、そして現場監理は僕自身が行ってきました。そしてそれはこれからもずっと変わらないと思います。だってそれが好きだから(笑)
そんな仕事の仕方なのでたくさんの仕事を一気にやる事は出来ませんが、一軒一軒のプロジェクトにこれからもひとつづつコツコツとひたむきに取り組んでいきたいと思います。といういつもとまったく変わらぬ新年の抱負を述べてみました(笑)
という訳で、クライアントの皆さん、工務店、職人の皆さん、今年もよろしくお願いいたします。
そしてまだ見ぬ新しいクライアントの皆さんも良いご縁でつながればと思います。
とりあえず2018年、始動します。
青木昌則