大口町の「萩島の家」の現場は今日から屋根葺き工事に入っています。6寸(6/10)の急勾配なので足場も追加されました。
また構造金物のチェックをひと通りさせていただき、一部手直しをする個所なんかを現場監督さんにお願いしました。
現場監督さんは僕のツイッターを見られたらしくて、クライアントMTGに僕のクライアントが集まるということに驚かれていました。と同時に、「これだけ現場に来られるんだから、クライアントの信頼も厚いんでしょうねぇ。」と監督さん。
皆さん、そんなに現場に来られないんでしょうか?
同じ建築士として何となく複雑な気持ちになります・・・。
現場に来なければ不具合の発見はもとより、自分自身の設計への技術的なフィードバックもないと思うのです。
現場を知らなければ詳しい設計図も書けないだろうし、それって悪循環じゃないだろうか?
デザインという名の「絵」だけ考えて、あとは適当にその絵のように作ってよというのでしょうか?
そりゃ現場に行かずに事務所で図面描いてた方が儲かりますよ。
だってどんだけ現場に行こうが設計監理料は変わらないわけですから。
その分設計を進めてプロジェクトを前に進めた方が仕事の回転が速くなりますからね。
そんな事は経営者の端くれの僕だって分かります。
でも現場は実際に建物を作り上げている最終工程です。
ここで間違いを起こせば建物にも不具合を起こしかねないのです。
でもこれは、工事を行う工務店や職人を見張るという意味では全くありません。
事前に修正することを指示できれば職人は無駄な手直しをする必要もありません。
修正すべきタイミングが遅れれば遅れただけ、職人の手間も時間も奪われます。
そして仕事の質も低下させてしまいます。
そんなことをさせたくないので僕は何より現場監理を優先するのです。
設計中のクライアントや計画中のクライアントには時々申し訳ないとは思いますが、
でもそんなクライアントも最後は工事を行うわけですから、
その工事の段階でやはり優先させてもらうのです。
設計は書き直せば済みますが(←これも結構大変ですけどね・・・)、現場は簡単には作り直せない。
う~ん、最後はなんか愚痴のようになってしまいましたけど・・・。