サッカー日本代表がヨーロッパに遠征しての2連戦。
相手は王者ブラジルとFIFAランク5位のベルギーという強豪中の強豪。
W杯本番を前にして相手もある程度の本気モードとなるまたとない機会。何しろ選手にとってはW杯本番の選手選考の事も頭にあるはずだから。
まずは先週行われたブラジル戦。
正直に言ってブラジルは今の日本が勝てるような相手ではないのは十分承知している。でもW杯本番を見据えた時に日本がどれほどの力を出せるかが試されるまたとない機会でもあり、このブラジル戦は非常に楽しみにしていた。
でもやはり過去のブラジル戦のようにその期待感は次第にかき消され、失望へと変わってしまう。
後半は日本も1点返したし、結構やれていたという意見もありますが、ブラジルが3点取って全然本気じゃない状態ですからね、あれ。しかし日本はブラジルはもちろんの事、どうしてああも南米とは相性が悪いんでしょうか?南米独特のリズムを日本人がつかみきれないんでしょうかね?
こういう強豪国と対戦していつも感じますけど、戦術云々の前に強豪国は基本的な技術が本当にしっかりしていますよね。パスやトラップ、シュートの技術が日本人とはまるで違うし、基本の部分で本当にミスが少ない。その上に強豪国はサッカーというゲームの事をチームとしてよく知っている。どう攻めればいいのかとか、チャンスの見極めとか、相手のいなし方とか。それはもう圧倒的な歴史の差を感じる。
本当に厳しい現実を突きつけられたゲームでした・・・。
そして今朝のベルギー戦。
ブラジルなどの南米勢に比べるとヨーロッパのチームはまだ日本とリズムが合っているというか対戦しやすい印象がある。
結果は0-1の惜敗という事だけれど、点差はわずか1だけれどそこには圧倒的な差を感じる。その差は何千台ものブルドーザーをもってしても埋めきれないほどの(←村上春樹風に)。
どれだけ善戦したかのように見えても1点を取るか取られるかの差はとても大きい。強豪国はその1点を必ず取るチームであり、そうでないチームはいくら善戦してもその1点が取れないのである。
ダイレクトパスをつなぐ日本の攻撃は時折チャンスを見せたけれど、とにかくミスが多い。もちろんブラジル戦ほどの圧倒的な差は見せつけられはしなかったけれど、ベルギーにはまだまだ余裕があった気がする。FIFAランク44位の日本が相手なんだから当たり前と言えば当たり前なんだけれど。
ゲームメイクもでき、決定的なパスを出せる中盤がやはり日本には必要だと思う。あとサイドバックもちょっと人材不足。
中田英、中村俊輔、小野、稲本がいた黄金の中盤と呼ばれたあの頃がうらやましい・・・。