今日は朝一番で大口町の「萩島の家」の基礎の立ち上がり部分のコンクリート打設でした。
天気予報はずっと雨予報で心配していましたが、無事雨にも降られずに打設することができました。
生コン車(ミキサー車)が到着したらまず指定の配合の生コンであるかどうかを書類で確認した上で、とりあえずスランプ測定を行います。
下の写真のようにスランプコーンと呼ばれる穴の開いた円錐状の型枠に生コン車から採取した生コンをつき棒でつつきながら詰めていき、ゆっくりとスランプコーンを引き上げて生コンが何センチ下がったのかを測定します。
スランプの数値が大きければ大きいほど柔らかい生コンということになります。もちろんコンクリートを形成するのにスランプは小さい方が好ましいですが、施工性(=ワーカビリティ)によりある程度の柔らかさも必要です。通常の建築工事ではスランプ18という配合が一般的です。昔は僕もスランプ18で打設することも多かったです。(固い生コンはポンプが詰まりやすいと嫌がられることも多かったですしね・・・)
今はほとんどスランプは15で指定します。木造住宅の基礎ならそれほど複雑でもありませんしスランプ15でも問題なく打設できると経験したから。
今回のスランプの測定値は14.0でした。空気量も塩化物含有量も生コン温度等も測定します。
そしていつものように圧縮強度試験用のテストピースも採取しました。
生コン車から生コンを圧送するポンプ車へ生コンを投入するのですが、最初はホース内を湿らせて生コンの水分がホースに奪われてホース内で詰まってしまわないように水や先送りモルタル等を最初にポンプ車に通すのですが、割とよくあるのがそれをそのまま型枠内に打ち込んだり、生コン車に戻して生コンと混ぜてしまうというもの。(何も言わなければ普通はたぶんそうなる)
細かく生コンの配合などをチェックしたりしてもそれでは良いコンクリートは打設できませんので、僕は必ず型枠の外に廃棄してもらいます。(この後すぐホース内で生コンが詰まってしまいましたが・・・苦笑)
ポンプ車のホースを分解しホースに水分を奪われてバサバサに固まった生コンの塊りを取り出し打設を再開し(←生コン詰まるの久しぶりに見ました)、その後の打設は順調に進み1時間後には打設完了しました。
生コンを打ち込んだ後は、打ち込みの際にアンカーボルトが沈んでしまっていないか(←打ち込みの際にバイブレーターをかけるので振動でボルトが下がりやすいからです)オートレベルを覗きながら1本1本再確認します。
この後天端にレベラーを流し込み、しばらくはコンクリートの養生期間を取ります。