今日は毎月開催させていただいている建築無料相談会を開催させていただきました。
家づくりのご相談にいらっしゃったのは僕の工事もよく担当する職人さんで(あえて職種は伏せさせていただきますが)、現在は土地を探されている段階との事。
その職人さんは「どうして今ここ(=相談会の場)にいるのかと言うと、仕事柄たくさんの設計事務所の仕事をしますけど青木先生ほど現場に足を運ぶ設計士さんはいないし、現場で質問しても『設計図の何ページの何処何処に書いてありますよ。』とか、いつも的確に指示を出してくれ、全体の細かい事まで全部現場をよく把握しているんだなと思ったからです。そしてそれが他の設計士の方と比べて群を抜いているからです。」と・・・。
う~ん、もちろん自分でもそのあたりの事は努力し、それなりの仕事をしている自負はありますが、「群を抜いている」と言われても正直よく分からないんですよね・・・(他の方の仕事を知らないし)。
職人の方によくそういう事を言われたりしますが、一生懸命やっている自分の仕事にリスペクトしていただきとてもうれしいと思う反面、なんだか複雑な思いになるのも正直な気持ちです。だって僕は建築士として自分が何か特別な仕事をしているとは全く思っていないから。自分の中では良い建物を完成させるために、建築士としてごく当たり前のことをしているに過ぎないのです。というか、それでもまだ不十分と思っているのですから、そうではない仕事が不思議でならないのです。
まあ住宅のような工事費の小さな建物では設計料の金額も少なく、どこまでできるのかという疑問符がつくのもある程度理解はできます、僕も経営者の端くれですから・・・。でも建築士としての責任感はキチンと持ってもらいたいと思うのです。それが建築士という資格を与えられた社会的責任なんですから。