今日は今日から始まるリフォームの現場で職人さんたちと工事の事前打合せでした。
納まりの確認や工程の確認などを職人さんと打合せさせていただいたんですが、職人さんは「青木先生の図面は良い!分かりやすくて!」とおっしゃっていました^^
もちろんそのように気を付けて図面を描いているので職人さんにそう言っていただけるのは素直にうれしいものです。
打合せの雑談の中で、とある有名な若い建築家の設計した住宅のトラブルの話になりました。僕もその住宅は実際に見に行きましたし図面も拝見させてもらいましたが、すぐに「これは近い将来必ず問題を起こす住宅だ。」と感じましたが、やはりその通りの結果になってしまったようです。しかもかなり深刻な・・・。
雑誌にも大々的に取り上げられ話題にもなった住宅ですが、難しい形をしたそのプランと簡単な図面しかないその設計図を見れば、ある程度の経験を積んだ建築士ならその住宅がどういった問題を抱えているかはすぐに察しがつきます。
設計図とは単なる絵ではありません。設計図を詳しく描けば描くほど様々な問題が浮かび上がってくるものです。それらの問題をひとつひとつ取り除いていくためにも詳しい設計図を描く必要がありますが、最初から詳しい設計図を描かなければどんな問題がそこに潜んでいるのかさえ気づくこともできません。
もちろん完璧なものもありませんので、やむを得ず問題が起きてしまう事はあるでしょう。また若いゆえに経験が少ないのは仕方ありません(もちろん僕もそうでした)。でも経験が少ないからこそもっと建築に対して謙虚にならなければいけないと僕は思います。