今日は現在設計中の「畑田の家」の敷地のボーリング調査を行いました。
一般的には費用の安い簡易なSS(スウェーデン式サウンディング)調査で済ませることの多い地盤調査ですが、僕は実際の土のサンプルを採取する確かな調査方法のボーリング調査とSS調査を併用することが多いです。
SS調査というのはその「サウンディング」という名前にあるように「探る」というような調査でしかありませんが、ボーリング調査はしっかりとしたN値(←地盤の固さを表す数字)が出ますし、何より実際の土のサンプルを採取しながら調査を行なうのでより正確なデータを得る事が出来ます。
でもボーリング調査はSS調査に比べて費用が3倍くらいかかりますので多くのポイントを調査するには向いていません。そこで多くのポイントを調査できるSS試験を併用して全体の地盤の状況を把握するわけですね。
特に今回のような非常に地盤が悪い土地柄の場所(←これは単なる勘ではなく、実際の地域の地層のデータから想定するものです)では液状化の心配もあります。液状化の判定を行うには実際の土の採取が必要であり(←実際にサンプルの土を揺らして液状化が起きるかどうかの試験を行います)、ボーリング調査が必要でもあるわけです。
何m調査してもそれらしい層が見つからないなんてことだって起きますからね・・・、ホント。
そんな心配をしながらボーリング調査を行いましたが、思いのほか地盤は良くビックリするやらホッとするやら(笑)。
職人の都合でSS調査は別日となりましたが、週末にSS調査を行います。
これでSS調査は安心して見てられます(笑)
青木昌則建築研究所