今からちょうど9年前の2006年に竣工した
「緑ヶ丘の家」の階段室です。階段の片側一面には書棚が階段と一体に造り付けてあります。
正面にはスチールを丸く折り曲げたブラケット照明が見えます。
僕が学生時代好きだったスイスの建築家のマリオ・ボッタ(1943-)がよく使っていたブラケット照明です。
写真はマリオ・ボッタ設計の赤とグレーのしましま模様の外壁で有名なマッサーニョの住宅(1979)のリビングの写真ですが、このブラケット照明が写っています。もちろんこのマッサーニョの住宅だけでなく他の住宅の至る所にもこのブラケット照明がよく使われており、僕は個人的にこのブラケット照明を「ボッタの照明」と呼んでいます。
シンプルでやさしい表情のこのブラケット照明が僕は好きでしたが、残念ながらこの「緑ヶ丘の家」を最後に廃番となってしまいました。
PS
つい最近、マリオ・ボッタの写真をInstagramで見かけましたが、髪の毛が真っ白になり博士の様になっていました・・・。