今日はとある用事で名古屋市昭和区の桜山まで行ってきました。
桜山と聞くと今でも思い出す。
僕が最初に働いていた設計事務所にT瀬さんという先輩がいた。そのT瀬さんが当時、桜山の古いアパートに住んでいた。
仲の良かったメーカーの営業マンの奥さんから「T瀬さん、桜山に住んでるんですか?桜山って家賃高いですよね~。」と聞かれ、「そんなことないですよ。1・5(イチゴー)ですから。」とT瀬さん。
「15万!やっぱりあの辺りは高いですよね~。」とその奥さん。
怖いですねぇ~、聞くと設計事務所のスタッフってエリートで高給取りだとその奥さんは思ってたらしいです(苦笑)。(ホントは1万5千円なんですよ・・・。)
で、その古いアパートにT瀬先輩の友人が兄弟でお金を貯めて買ったフェラーリ・ディーノで迎えに来たそうです。
ちなみにディーノって↓このクルマです。
フェラーリの創始者エンツォ・フェラーリが愛息の名前を付けたクルマで、正確に言うとフェラーリというブランドではなく単なるディーノというブランドになります。
で、T瀬先輩の古いアパートにそのディーノがV6エンジンを響かせやって来たら、同じアパートの住民がみんなその音に驚き、ガラガラっと窓を開けて「何だ、何だ。?」とビックリしたそうです。まあそりゃ驚きますよね。(笑)
そのT瀬先輩には本当にかわいがってもらいました。僕はこのT瀬さんともうひとりの先輩のU野さんから建築というものの本質を教えてもらいました。2人がいなければきっと僕は今とは違った場所に立っていたと思う。