
僕ら設計事務所の仕事は設計図を描く事です。(もちろん他にも現場監理とかいろいろな業務はありますが。)
その建物をどうやってつくるのか、その仕様や方法を描き記すのが設計図な訳で、いろいろなつくり方や納まりなんかのディテール(詳細)を設計図を描きながら常に検討しています。
でも実は設計図を描きながら検討しているのはそんな建物のつくり方だけではなく、図面の描き方そのものについても毎回のように試行錯誤の検討を重ねています。
今も設計図を描きながら、どういった表現方法がいいのかなどを考えながら作図しています。表現方法と言っても単なる図面の見た目という訳ではなく、いかに図面の内容が施工者に間違いなく伝わるかを考えている訳です。
僕は詳細な図面を描く方だと思いますが、無暗に情報量が増えてしまって分かりづらい図面にならないように、出来る限り必要最小限の分かりやすい表現で図面の読み取りの間違いを無くす事を常に考えています。でも必要なことを伝えたいと思えば思うほど、図面の情報量は増すばかりなんですけどね・・・。
事務所にご相談に来る方には設計図をよく見せたりするのですが、「これでひょっとして家一軒分の設計図なんですか?」とよく驚かれる。
「ええそうです。もちろん大豪邸でも何でもない小さな家でこれくらいです。」と僕はいつも答えますけど。