僕の事務所は日曜日までお休みですが、今日は午前中だけ事務所に出てメールやら雑務をいろいろと。
珍しくお盆にお休みをいただいたので、昨日、一昨日と金沢(+福井)へ行ってきました。
まずは哲学者、鈴木大拙の資料館である鈴木大拙館。

設計はこういった美術館や資料館を設計したらピカイチの谷口吉生(1937-)。愛知県でいうと豊田市美術館を設計した建築家ですね。谷口吉生の父、谷口吉郎[1904-1979]も建築家で金沢の出身です。

ホント谷口建築は素晴らしい!ディテールも谷口らしさが醸し出ているが、控え目で空間を邪魔しない素晴らしいディテールです。
そして配置計画も絶妙で、日本の美意識を感じる素晴らしい計画です。ずっと眺めていたい。
次は鈴木大拙館のすぐ近くにある有名な金沢21世紀美術館(2回目の来訪)。

谷口建築とはうって変わってこちらはまるでショッピングセンター建築。設計はSANAA(妹島和世+西澤立衛)。
美術館自体にはさして興味はないので早速目的の展示へ。

建築家、中村好文(1948-)の『小屋へおいでよ』展。
小屋をいくつも作っている中村好文が実際の小屋を美術館の中庭に展示しているものです。小屋といってもピンとこない方もいるかもしれませんが、必要最小限の住宅をここでは指します。余計なものは取り払い、本当に必要なものを抽出し、簡素で機能的にレイアウトしたその小屋は見ているだけでワクワクします。

小屋の中に入ることはできませんが(人が中に入ったらすぐに一杯になり見学できなくなってしまうので入れなくなっているものと想像します)、小さい小屋なので窓から中をのぞきこめば小屋の中全てを見る事が出来ます。別の展示室には小屋の実施設計図や模型、そして映像を見る事が出来ます。
有料展示を除き美術館入館と「小屋においでよ!」は無料で見る事が出来ます。

ついでに木梨憲武展も。(こちらは有料)
僕は事前にチケットを購入して開館前に並びましたからそれほど待ちませんでしたけど、チケットを買うにも長蛇の列、中に入るにも長蛇の列(2時間待ち)という物凄い人気でした。(さすが芸能人)
駄作も結構ありますが(←失礼)、なかなか見ごたえありました。

金沢市内の古い街並みも。小京都ですね。