現在ATをO/H(オーバーホール)中の僕のMiniですが、O/Hに出しているミニキッズさん(←いつもの千秋自動車さんのすぐ奥(笑))に寄って来ました。
ATをバラしているミニキッズの中村さん。(僕の事務所の割と近くに住んでいるそうで・・・)
ATの上に乗っかっていた1300ccの4気筒OHVエンジン。(馬力は今の660ccの軽自動車並み・・・)
Miniはエンジンの下にミッションがある2階建て構造で、ミッションがエンジンのオイルを貯めているオイルパンの役割も果たしています。つまり、そもそも相反する性能が要求されるエンジン・オイルとATオイルが共用されている訳です・・・(苦笑)。
ATの内部。(複雑すぎて素人の僕にはその動き方がよく分かりませんが・・・)
影になっていて見にくいですが、箱状のATボックスの手前に円筒状のギアトレインが見えます。このギアトレインに1速、2速、3速とリバース・ギアが複雑に組み込まれています。その奥に変速を制御するガバナコントローラーが見えます。ATボックスの手前外側にはオイルポンプが配置され(写真は外された状態です)、ATの制御をすべて油圧でコントロールします。
1959年にMiniが世に出て、1965年に既にこのATが完成していますので、今から約50年前に出来上がったメカニズムなんですが、ほとんど変わらないままMiniの生産が終了する2000年まで35年間造られ続けました。もちろん特殊な構造であった事もあると思いますが、それだけ本来は良く出来たATだったという事が言えます。
現在のNew MiniはBMWが生産していますが、実はクラシックMiniも1997年からBMWが資本となっており、様々な改良が加えられました。その改良のメインは何と言っても快適性能や安全性能という市場の商品価値を高めるためのものですが、その裏側で実は車の造り込みの質が落ちてしまったというのも事実です。
ATについてもBMW傘下になってから新車時の組み立て精度が悪く、僕のMiniもその精度の悪さをO/Hで直してもらうという訳です。
せっかくエンジンを下ろしたついでなので、サブフレームのマウントブッシュも交換してもらう予定です。
完成が楽しみです!(嗚呼でも、お金が飛んで行く~・・・。T_T)