今日は午後から名古屋の中区役所ホールで応急危険度判定士の講習でした。
応急危険度判定士というのは、地震災害時に建物の危険度を応急的に判定し、危険な建物に立ち入らないようにし、余震などによる建物の倒壊や落下物などの二次災害が起きないようにするためのものです。
応急危険度判定士というのは、原則として建築物の専門的な知識を持った建築士であることが条件であり、災害時にはボランティアでその判定を行うものです。
建築士(建築家)ってデザイナーみたく見られるところもありますけど、専門的な知識を有したれっきとした技術者です。そして街をつくる建築に携わる者として、建築士は社会に奉仕する立場にあるとも思います。
南海トラフ地震を想定すると残念ながら応急危険度判定士はまだまだ全然人が足りません・・・。
せっかく栄に来たので、講習前に名古屋市美術館前に現在展示してある藤森照信さん設計の「空飛ぶ泥舟」を見てきました。
しかし藤森さんはどうしてこんなに楽しげな建築をつくるんでしょうかね?
大学の教授なのに全然アカデミックなところが無いのがまた良いですね(笑)。
藤森さんは赤瀬川原平や南伸坊らと共に縄文建築団という素人施工集団を結成し、実際の施工も行なう建築界では唯我独尊の存在です。
元内閣総理大臣の細川護煕の陶芸のアトリエをつくった際には細川氏も施工に参加しています。
ちなみに、藤森さんは元オフコースの小田和正と大学の建築学科の同級生です。