昨夜のアジア最終予選、宿敵オーストラリアとの一戦。
トップ下に本田が入ったからなのかどうか理由はよく分かりませんが、先日のブルガリア戦と比べればゲーム内容の差は歴然でした。とにかく選手の集中力は断然高かった気がしますし、ゲームとしてもとても面白いゲームでした。
後半37分にアンラッキーな形でとはいえ、終盤に先制された時にはおそらく日本中が絶望したと思います(結果的にはもう一つの試合でオマーンが勝ったので日本は負けてもW杯出場は決まっていましたが・・・)。
前回のオーストラリア戦で徹底して攻めたショートコーナーを昨日のゲームはあえて封印して、最後の最後にそのショートコーナーで攻めた事がオーストラリアを慌てさせ、結果的にラッキーとも言える相手選手のハンドを誘ったのだとも言えます。
そして最後のPKで本田が決めた時はやはりうれしかったですねぇ。
とにもかくにも、最低限の目標であるW杯の出場権は獲得しました。(来年の楽しみが無くならなくて良かった・・・)
ただ昨日のゲームが最終目標だったらそれはそれで良いのですが、日本代表の目標は「W杯で世界を驚かせる」事です。残念ながら今のオーストラリア代表に勝ちきれないようでは正直言ってW杯で世界を驚かせる事は到底無理な気がします。もちろんオーストラリアは危険な選手も揃っており、ちょっと気を抜けばやられてしまうそれなりの実力を持ったチームです。でも、日本がしっかりとゲームメイキングすれば既に年齢層が高くなりすぎた(逆に言うと若手が育っていない)オーストラリア相手なら日本は十分に勝てるはずです。(過去の対戦成績なんてものはあまり関係ありません。)
良い攻撃を繰り返しても点を取らなければ意味がありませんし、ここに来てまた日本の決定力不足という課題が再び浮き彫りとなりました。
特に本田はケガや時差などの関係からか動きが非常に悪かった気がしますね。香川もどうしてか代表では今ひとつマンUでのような輝きを放てないままでいます。
昨日のザッケローニの選手交代にも疑問が残ります。FW前田に替えてDF栗原を投入した時に、「何故?」と感じた人も多いのではないでしょうか。結果的にその交代での選手のポジションの変化をオーストラリアに攻め込まれて失点してしまったわけですしね。
そしてその後の交代でも前線に出した長友のポジションをまた後ろに戻すというようなバタバタ感が否めません。
日本代表の目標は、2015年に世界のTOP10に入る事、そして2050年までにW杯を日本で開催し、その大会で優勝する事です。2050年はともかく2015年なんて再来年、つまり来年のブラジルW杯の翌年です。という事はブラジルW杯での成績によって日本が世界のTOP10のチームに入るかどうかに大きく影響を与えるはずです。
果たして日本は来年のW杯でそれほどの活躍ができるでしょうか?2015年にTOP10入りするためには少なくともベスト4には入らなくてはいけないはずです。そのような力があるとは昨日のゲームからは残念ながら感じる事はできませんでした。
もちろん、W杯本大会までまだ1年ありますので、その間に新しい良い選手も出てきて来るだろうし(いや出て来なくてはいけません)、個々の質もチームとしての質も向上させる事は十分可能です。特に個人的には香川が代表で輝きを放ち出す事(つまり周りの選手との連携)が重要かと思いますし、香川の輝き無くして日本代表の輝きはありません。
2050年まであと37年。日本がW杯で優勝するのを僕は目にする事ができるだろうか・・・(その時僕は83才)。でもそんな夢みたいな出来事を目にする事を真剣に待ってますよ、僕は。