建物を建てる敷地が市街地の場合、その敷地が防火地域や準防火地域といった地域に指定されている事が多いのですが、そういった地域はそうでない地域に比べて建物の防火基準が厳しくなっています。つまり、市街地などで建物が密集しているような地域は、建物にある程度の防火性能や耐火性能を持たせて万が一火災が発生した時でも燃え広がりにくくするため、延焼を防ぐ目的の基準です。
余談ですが、建築基準法には大きく分けて、この延焼を防ぐための基準のようなその地域全体を規制するような法律を「集団規定」と言います。対して、建物そのものの基準を示す法律を「単体規定」と言います。
防火地域や準防火地域においては、延焼を防ぐために外壁や軒裏、窓などの開口部に防火基準が設けられていますが、この度基準が変わり開口部などについては採用できる仕様がかなり限られてしまうようになります。まだ過渡期の段階で、これから少しずつ採用できる仕様が増えていくのかもしれませんが、少なくとも今の段階では本当にその選択肢が少ない状態。う~ん・・・。
それにしても、今回に限らず新たに採用されるこのようないろいろな基準て、まるでハウスメーカーのような家を前提としているような基準ばかりなんですが、何なんでしょう?
ハウスメーカーの政治的な力?