今日は現在設計中の「高蔵の家」のクライアントのMさんとの打合せでした。
「高蔵の家」はのんびりペースで進めてきたとはいえ、ここにきてようやくプランが固まってきました。いや、固まってきたというよりも実は一番最初の案に戻ってきただけなんですが・・・(笑)。
僕は一番最初に提案するプラン(=プレゼン・プラン)に結構時間をかける。単純に作業時間の長い短いだけではなく、一度練り上げたプランを少しおいといて冷静に見つめ直すというような熟成期間のような時間も含んでいます。
プランを要望に沿ってまとめたは良いけれど、なんだかあまり魅力的ではないなと思うとまた最初から練り直すし、一生懸命考えに考えて練り上げたプランでも冷静に見てみるとなんだかやり過ぎじゃないかと恥ずかしながら思う事もあり、そういった時もやっぱり最初からプランを練り直す事になる。
もちろんプランニングというものだけに限らず、最初の段階から構造やディテールを検討しながら、全体としての機能や予算、そして心地良さを総合的にバランスを取りながらプランを考える。
そうやって出てきたプランというのは大体ほとんどそのまま(あるいはわずかな変更のみ)でクライアントのOKをもらう事が多い。
もちろんプランを大幅にやり直したり変更したりするケースもまれにありますが、それでもその半分以上は結局元のプランに逆戻りする事になります。いろいろ変更したけどやっぱり最初の案の方が良い、という具合に。
今回の「高蔵の家」も実際そのパターンでしたが、少しだけ違うのはクライアントのMさんは最初のプレゼン案で基本的に最初からOKだったと言う事。その上でいろいろと検討してきたという訳なんですが、Mさん(奥さん)は、「やっぱり先生(が一番最初に提案したプラン)には敵いません。私達がいくらいろいろ考えたって上手くいきません。よく分かりました・・・。」と仰っていらっしゃいました。
という訳で、最初のプランに戻ってきた訳ですが、収納などの細かい部分についてはもう少し詰めていく事になるのですが、「もう、青木さんに任せます。最初はいろいろと言ってたけどもう最近は”青木さんにみんなお任せ”みたいになってますね(笑)。」とクライアントのMさん(笑)。(←これも僕の仕事でよくあるパターンです)
Mさんは、現在進行中の「円明の家」の現場の様子もたいへん楽しみにされている様子で、「人の家なのにどうしてこんなに楽しみなんでしょうねぇ。」なんておっしゃっていました。(←これも僕のクライアントは皆さんよく口にされます。^^)
この心地の良い小住宅の完成が僕も楽しみです。