他の人はどうか知らないけれど、僕はプランニングをする時には、同時にディテールも考えている。ディテールに限らず、構造もほぼ同時に考える(←構造は当たり前だと思うけれど・・・)。
プランを考えていく事とディテールを考える事は切っても切れない関係にある。プランを考えて、その後ディテールを考える、という訳ではない。
構造についても同じで、僕の場合は特に構造とプランがいつもほぼ一体になっているので、それぞれを別に考える事がそもそも出来ない。
住宅を多く手掛けた有名な女性建築家の林雅子(1928-2001)の設計論に
、「建築は空間の骨格こそが本質」というものがある。
建物に要求される様々な事柄に対して、バランスを取り、どこに着地点を見つけるかという事こそがまさに設計という行為であると僕は思うし、そのためにいろいろな事を同時に考える必要がある。
そしてその着地点こそが空間の骨格であると考える。
建築というのは単なる形・デザインを考えるのではなく、どうやってその建築(空間)をつくり上げるかという骨格が一番大切だと僕は思う。