プランニングという作業は、深い森の中をひとりで入っていくようなものだとつくづく感じる。
手に持った地図なんてものは、その深い森の中に一歩足を踏み入れた途端何の役にも立たなくなる。それでもいろいろなものを頼りに森の中を自分なりに進んで行く。
進んでは引き返しの繰り返し、時には何度も同じ道を通る事もあり、「またここの道か・・・」とうなだれる事もある。
何か手掛かりを見つけ、懸命に進んだたかと思えば行き止まりだったり、あるいはほんのちょっとのところで手のひらからすり抜けてしまったり。
やがて、もうこの森から抜け出る道は無いのではないかと不安に感じる事もある。
しかし、何度も何度も通った同じ道で、ふと小さなわき道を見つける事がある。
「こんな所に小道なんてあったっけ?」といった感じで。
その気付かなかった小さなわき道をたどっていくと、目の前の森はやがて開け、
いつの間にか無事に森を出る事になる。
出てしまえばなんて事は無い。
出てしまった後に思えば、はじめからその小さなわき道を通る道筋が出来ていたかのようだ。
でも僕はそうやっていつもやってきた。
だから、はやく出てこないかな、その小道・・・。