昨日引き渡しを終えた「豊田の家」のクライアントのYさん(←昨日の引き渡しはインフルエンザで泣く泣く欠席されました・・・)から、昨夜こんなメールをいただきました。
青木 様
まさか今日、インフルエンザにかかるとは・・・。
這ってでも行こうかと思うほど、行きたかったのですが、
感染病ですから・・・、泣く泣く断念しました(>_<)
「次お会いするのは、引き渡しのときですね」とこの前、
青木さんと話していたばかりなのに・・・、残念です。
でも、だからといって家の完成のうれしさには一点の曇りもありません。
いよいよ自分たちの家になったんだなぁとしみじみ思っています。
これからこの素敵な家に住むのかと思うと、嬉しいと同時に、
身の引き締まる思いもします(でもそれがまた嬉しいのですが・・・)。
考えてみれば、私たちのまわりで建築家に家を建ててもらった人なんて
一人もおらず、青木さんの建てられた家を見せてもらうまでは、
建築家が建てた家というものを実際に見たこともありませんでした。
そんな私たちが、自分でいうのもなんですが、よく青木さんに依頼したなと(笑)。
大袈裟ではなく、清水の舞台から飛び降りるような気持ちだったと思います。
そして、家の完成した今、ほんとうに勇気をだして清水の舞台から飛び降りて良かった!と(笑)。
自分たちを信じて、青木さんを信じて、建築家に依頼するという道を選んで良かったです。
青木さんに依頼してから今日まで、本当に楽しかったです。
いろいろと悩むことや、考えることなどありましたが、振り返れば、それらも全部楽しかったです。
青木さんとのメールのやりとりも楽しかったし、わくわくしながら見た現場監理報告書やブログも楽しかったなぁ。
毎晩のように我が家の食卓には青木さんの名前が挙がっていましたから。
真摯さと設計の力で、あの土地のもつ魅力を最大限に引き出してくれた青木さんをはじめ、丸長ホームの社長さん、加藤さん、洞戸棟梁、大工の山田さん、電気の鈴村さん、左官屋さんのご夫婦や外構屋さん、カーテン屋さんに、素敵な植栽をしてくださった花木さん、その他、かかわってくださったすべての業者の方に感謝、感謝です。
ほんとうにありがとうございました。
最後に、
もし私たちの大切な家族や友人が家を建てようとしているのなら、こう言います。
「青木昌則建築研究所の扉をノックしてごらん。その扉の向こうには、やさしい顔をした青木昌則さんという建築家がいらっしゃるから、その方に安心してお任せしなさい」と。
青木さん、ほんとうにありがとうございました。
Y
いや、そんな風に言われると照れますね・・・。
でも、うれしくて何度もメールを読み返してしまいました(笑)。(←いつもの事ですが)
Yさん、こちらこそ本当にありがとうございました。
何度も言いますが、僕の仕事に対するクライアントのYさんご夫婦のご理解があってこその事ですし、最終的に出来上がった家もクライアントの個性やパーソナリティなどが表れたものに過ぎません。
僕は出来る限りクライアント自身も気づかないような要望をクライアントとの何気ない会話の中から自分なりに読み取り、それをただそのまま良い形(=結果)にする事を心がけて仕事をしているだけです。
僕の仕事は建築という人が使う器を考えていく仕事ですが、建築を通していつも向き合っているのはクライアントやプロジェクトに関わる人間なのです。
だからこそクライントの方々は、建物の完成だけではなく、つくっていく過程もたまらなく楽しいと口を揃えて言われます。
僕はそういった関係性の中でこれからも建築をつくっていきたい。