今日は朝から「清須の家」の土台伏せでした。
基礎の上に墨出しして、基礎に埋め込まれているアンカーボルトの位置を基礎に写し込んでいき、土台にドリルでボルトを通す穴を開け、床下通気用の基礎パッキンを敷いて土台を順番に組んでいきます。
写真に写っているのは、今回大工棟梁をしていただく北島さんです。よろしくお願いします。
墨出しの確認と基礎パッキンの注意する個所を確認した後、お昼に僕は一旦「豊田の家」の現場へ向かい、3時頃にに再び「清須の家」の現場に戻ってきましたが、思いのほか作業が難航したようで、結局夕方まで目いっぱいかかり土台伏せ完了です。
僕は特に建築士になろうと10代の頃から決めていた訳ではなく、たまたま大学の建築学科が受かっただけで、偶然のようにこの道を歩んでいます。
でも、小さな頃から絵を描く事と数学が好きで、割と得意な方でもあったんですが、結果的に思うのは、小さい頃から好きだったそういう事が今の僕のこの仕事に必要な事と一致していた訳です。
そう思うと偶然だったのか必然だったのかよく分かりませんね。
でも、20代の時に僕は、自分の手でモノをつくる事には向いていないと痛感しました。やっぱり僕は考えて描く事の方が向いている、と。
そんな事を今日の休憩時間に話していたんですが、現場監督(兼大工)の公さんは、「でもやっぱり青木さんてつくる事が好きなんですね。だっていつも現場にずっと居ますもん。」って言われました。
もちろん現場監理という仕事のためでもありますが、やっぱり僕はそもそも現場が好きなんです。机の前に座って設計だけをしているなんて事は到底考えられない。
どこかでも書いたが、設計作業はレコーディングのように孤独で苦しい作業であり、現場監理はライブのようにみんなでつくり上げていく楽しさがある。その両方があって僕のバランスがとれている気もする。