今日は朝一番で「天神塚の家」の完了検査。
確認検査機関による完了検査です。
検査は何の指摘も無く無事合格。
完了検査って、家が出来上がった後にきちんと申請図面通りに建っているかどうかを確認するためのものなんですが、昔は完了検査ってありませんでした。
「え?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ほんの10年ほど前まで住宅に完了検査ってものはありませんでした。あるのは「完了届」っていう単なる「できました。」っていう届けで、検査はありませんでした。
検査は無いけど、役所の方が外からちらっと見に来て、「確かに建ってるね。」という程度の確認はあったようです。(立ち会った事もないので実際はよく知りませんが・・・)
ところがそんな単なる届けだけでは世の中には悪い事を考える人もいて、申請した建物とは違う建物を建ててしまう(程度の差はありますが)という事があり、法改正があって、じゃあ、最後もしっかり検査しましょうという事になった訳です。
申請通りに当たり前に建てれば、こんな完了検査なんかの無駄な費用も必要無い筈なんですけど、残念ながら、世の中そうはいかないみたいですね。(一部の不届き者のために、多くの人たちに負担を強いられているという状況)
ま、仕方ない事ですけど。
先日のオープンハウスを見学された方で
、「(桜並木が家の前に広がる)この土地を選んだクライアントがすごい!」っていうご意見があり、それをクライアントのUさんにお伝えしたところ、
「あの土地にああいう風に建ててくださった青木さんがいたからこそ、今のあの家になっている訳で、すごいのはやっぱり青木さんです。
春の桜並木は最高だけど、川の真横で増水のリスクが不可避だし、(土地も)広くないし、三角形・・・。
それでも、あの土地を買うと決断できたのは、青木さんへの期待感と信頼感だったと思います。
青木さんと家を建てる事を心待ちにしている皆さんに、良い土地との出会いがあるように願っています。」
というお返事のメールをUさんからいただきました^^。
でも、このブログでも何度も言いますが、結局のところクライアントの信頼があるからこその僕の仕事なんです。僕がいくら考えたってクライアントの信頼が無ければ実現する事は出来ないし、お互いの信頼関係が無ければ計画も良い方向には決して向かって行かない。
家は僕が考えているようでいて、実はクライアント自身と複雑に絡み合っているものなんです。僕ひとりで決して出来るものではありません。
Uさんにもお伝えしましたが、Uさんの厚い信頼のお陰で僕も良い仕事ができた事に本当に感謝しています。
ありがとうございました、Uさん。
(まだもう少し現場は続きますよ・・・。)