「豊田の家」の現場を後にして、午後は「天神塚の家」の材料検査に再び岐阜県東白川村の東濃ひのき白川プレカット工場へ。

写真は「天神塚の家」の梁に使用する米松材。(裏にもまだ積んであります。)
一番上の長い梁は棟木に使う6m材です。
手前は桧の4寸(120mm)角の土台です。
他にも桧の柱や、長さ6.5mの7寸(210mm)角の桧の大黒柱なんかも確認させていただきました。
また、プレカット加工についての細かい追加事項についてもプレカット加工の担当者の方と打ち合わせさせていただきました。
担当者の方といろいろと打ち合わせさせていただき、一部構造材の納まりを変更させていただきましたが、やっぱりそういう所が現場ですよね。職人や担当者と直接やり取りして、こちらの考え方を伝える事によって、職人や担当者のより良いアイデアが出てくる事も多い。
何より目の前で毎日それを扱っている職人から教わる事も多い。
過去にも何度もブログに書いていますが、僕がこの仕事をしていて建築について教わったのは、現場そのもの、つまり施工や職人とのやり取りの経験からです。誰も手取り足取り教えてくれないし、そんな風に教えてもらった事は意外と身に付かないものだと僕は思う。
自分で考え、自分で行動する。
それが建築を本当の意味で身に付ける方法だと思う。
打合せの中で、プレカット担当者の方は、「これほどの(設計監理の)仕事をされる方を知りませんので、手弁当で先生のところで3日間ぐらい一緒にさせていただき、ご教授願いたいです。」なんておっしゃっていましたが、僕に3日間付いたところで何も特別な事はしていませんよ。当たり前の事を当たり前にやっているだけです。
プレカット工場を後にして、「天神塚の家」の現場へ。

基礎の型枠も解体され、外部の設備配管も先行配管されました。
台風9号が発生したみたいですけど、「平子山の家」と同じく台風の接近と上棟のタイミングが重なりそうで(結果的に「平子山の家」は大丈夫でしたけど)、ちょっと心配・・・。