現在見積中の「和田の家」ですが、今日は見積の質疑回答の日でした。
質疑回答とは、見積にあたって不明な点などを工務店が質問書みたいなものを提出し、設計士がその質問に応えるというものです。
工務店さん各社とも質疑項目はほんの数項目しかありませんでしたが、質疑が少なくて「よしよし、ちゃんと図面で伝わっているな。」と思う反面、「ヤル気あるのかな・・・」と感じなくもありません(笑)。
ただ今回は各社とも僕の設計の工事の経験がある工務店ばかりなので、もともと質疑が少ない傾向にあるのも確かです。はじめて見積をする工務店さんなんかはそれに比べると質疑は多くなりがちです。慣れた工務店になると「質疑はありません。」なんて事もよくあります。
以前にも現場の職人さんに、「分からない事があっても図面をキチンと見ればほとんど描いてある事ばかりです。」と言われた事が何度かあります。
もちろん現場で設計を変更する事もありますが、それでも僕はキチンと詳しい図面を描きます。
確かに詳しい図面を描くには時間と手間がかかります。でも時間と手間がかかるという事は、それに比例してその家の設計に対して考える機会が与えられているという事でもあります。
考えていると言っても何も独創的なアイデアを考えている訳ではありません。少しでもより良くする方法を常に考えているだけなのです。そして住宅の設計というものはそういったものの積み重ねだと僕は感じています。
常に現場の経験を設計にフィードバックしています。だから設計と工事監理が別々なんていう仕事は僕には考えられない。
話が脱線しましたが、本日すぐさま工務店に質疑回答書をメールで送らせてもらいました。
工務店の方々、どうぞよろしくお願いしますね、見積。