何年か前に家族でシャワークライミングというものを体験した事がある。
ウェットスーツとライフジャケット、ヘルメットを着用して渓流をガイドと一緒に登っていくというものだ。
水が流れるゴツゴツした岩の上を歩いて登ったり、ちょっとした滝を登ったり、滝の裏側を通ったり、水深の深い場所でプカプカ浮かんでみたり。
今の子供たちにはなかなかできない体験だと思って体験させてみたけれど、僕が小さな頃は子どもたちだけでこういった遊びをやってましたよねぇ。今思うと結構危ない事してたな、とは思うけれど・・・。
で、途中結構な高さの滝があり、その横の岩場から滝壺にジャンプするというのをやった。まず一番小さな末娘からジャンプし、次男、長男と続いた。家内はさすがに怖がってリタイヤし、最後が僕。
登ってみると結構な高さ。ハッキリ言って怖い・・・。
ガイドも「子どもたちの方が割と躊躇なく飛ぶんですよね。大人になると恐怖心が出てきて飛べなくなるもんです。」と。
しかし、子どもたちがジャンプしているのだ。父親である僕が怖がっていては父親としての面目丸つぶれだ。
えい、ままよ。と思いっきり飛び上がって遠くまでジャンプした。
あの落ちる感覚。久しぶりに体感した。
そう言えば子どもの頃はよくこういった落ちる感覚を体感したものだ。大人になって忘れてしまい、恐怖心を覚えるようになったのだろう。
大人になるといろいろな事経験する代わりに、いろいろな危険を察知する能力が身につく。ただそれが時として自分を縮めてしまう事がある。
時々背伸びが必要だ。