現在設計中の「和田の家」と「平子山の家」は平屋の住宅だと以前このブログで書きましたが、現在計画中の住宅も平屋です・・・。どうしてここのところ平屋ばっかりなのか僕も分かりませんけど、どのプロジェクトもが敷地に余裕があるからですね。そうでなければ平屋はなかなか計画できません。
で、平屋の住宅が続いている今、この本を見直しています。
「木造の詳細3 住宅設計編」(彰国社刊 1969)
孤高の建築家、白井晟一(1905-1983)が設計した住宅「呉羽の舎」(富山県 1965)の詳しく書かれた設計図を掲載した本で、僕が大学生の時にその図面をトレースするために購入した本です。
この本を見て何を見直しているかというと、何も詳細図の納まりなんかを知るために見直している訳では決してありません。白井晟一の図面に込められた意思をもう一度見直しているのです。
「建築をつくり上げる意思が図面に表現される」という意思を。
この本の編集後記には、「建築の工業化、図面の合理化の言われる昨今、こういう図面は今後次第に描かれなくなるであろう。」と書かれている。1969年発刊なのでそれから既に40年以上が過ぎている事になる。
僕は今回、それを改めてもう一度見直しているという事です。
そして自分なりの答えを出す。(最初から出てますけどね)