今日は昨年竣工した「
守山の家」のメンテナンスの立ち会いに行ってきました。

「青木さん、お久しぶりですねぇ。(庭に)芝生植えてからはじめてですですよね?主人と頑張って芝生植えたんですよぉ。主人が90%で私が10%くらい(笑)。」とクライアントのKさん(奥さん)。
竣工写真の時は庭も土のままで少々さみしかったですけど、芝生も青々してとても良い感じですね。外構の木の塀も、竣工直後はまだ(加圧注入処理をした)杉の赤い部分と白い部分がはっきりしていていましたが、今ではすっかり色も馴染んできて良い感じになってます^^。
「最近ブログがW杯の事ばかりですけど、青木さん、ちゃんと仕事してます?(笑)」とKさん。
もちろんちゃんと仕事してますよ、してますとも(笑)。
デスクワークが多いとブログに書くネタもあんまり無くて・・・。
そう言えば先日、僕の事務所にある雑誌の編集部の方がいらっしゃいました。その方はもう随分古くから面識のある方なんですが(たぶん20年近く・・・)、そのほとんどの会う機会が(数少ない)飲み会の席ばかりという間柄(笑)。
で、久しぶりに仕事の話をさせていただきましたが(でも半分はW杯の話題・・・)、その時に設計事務所の仕事についてもお話しさせてもらいましたが、いかに現場を知らない設計士や(詳しい)図面を描けない設計士の多い事か・・・。
以前にもダイアリーで少し書いた事にも通じるけれど、以前ある業者さんがこんな事を言っていました。
「設計事務所さんによっては若い所員の方に、見積が高くなるから詳しい図面は書くなって言っているらしいですねぇ。」
「あ~、よく聞きますよね、そういう話。」
「でもそんな事されたらウチら(=施工業者)は困るんですけど・・・。見積に入れていない内容なのに『ここまでやるのが当たり前でしょ。』みたいな事言われて・・・。見積に反映されないように分かってて図面に描いていないのに・・・。」
「う~ん・・・。困った話ですよねぇ・・・。と言うかひどい話ですよねぇ・・・。それにそんなんじゃ若い所員も詳しい図面がいつまで経っても描けないんじゃないですかねぇ・・・。」
施工者を欺いてまでコストを抑える事(必ずしもコストが抑えられるとは限らないが)はクライアントのためになるとでも言うのだろうか?
僕はそうは思わない。
結果的にそれはクライアントを欺いているのと同じだと僕は思う。
そして自分自身をも。
長い目で見れば詳しい設計図を描いた方が(+キチンとした現場監理)、現場での無駄な変更や修正が少なくなり施工者にとって費用をかぶるリスクが抑えられ、結果として設計の内容(=建物の仕様)に対してのコストを抑えられるんじゃないだろうか?
つまり、単にコストが安いだけではなく、コストパフォーマンスが高くなると僕は思う。
ただ、詳しい設計図を描けば描くほど、設計業務のコストパフォーマンスは下がる一方なところが辛い所なんですが・・・(苦笑)。(←そんな事じゃいけないんですけどねぇ・・・)