おはようございます。
今日の話題はもちろん昨夜のイングランド戦。
結果は1-2の逆転負け。
とは言うものの何だろう、この清々しさは。
その理由はもちろんその試合内容にある。
まず一つ目の理由としては、強豪イングランド相手に得点した事。(特に先制点!)
本当に久しぶりに見た気がします、こういった日本の見事な得点シーンと言うものを。何より日本の得点シーンが見たかったし、サッカーは得点するゲームだから。
二つ目の理由として、日本の攻撃の形が見れた事。
セルビア戦、韓国戦と続いたひどいゲームを今回岡田監督は見事に修正してきました。
阿部をアンカーに置いた守備的MFを3人置いたフォーメーションを試し、それがうまく機能した事が大きいですね。
特に阿部はもともと攻撃的なMFだったし、上手いパサーだったので、このポジションで上手く動き回り、守備にも攻撃の起点にもなっていた。そしてその阿部に連動する形で遠藤と長谷部が良い働きをして中盤の主導権を70分まで握っていた事。
三つめの理由として、1-2の逆転負けとはいえ、イングランドの2得点は日本のオウンゴールと言う事。1試合にオウンゴールが二つなんて・・・、とは思うものの、日本の選手はイングランドのゴールマウスを割り、イングランドの選手には日本のゴールマウスを割らせていないという事実。
サッカーのやり方を忘れてしまったかのような最近の日本代表でしたが、この土壇場に来てもともとの日本サーカーを取り戻した感があります。そこが何よりうれしい。
しかし反省点ももちろんある。
試合開始早々に先制点を取りながら、その後のいくつかの決定的なチャンスをものにできなかった事。日本のようなめまぐるしく走り回るパスサッカーはどうしてもゲームの終盤で運動量が落ちてきて、相手に押し込まれる時間帯がやってきます。だからそれまでに決められる所でキチンと決めておけば、そういった苦しい展開の中でもリスクは大きく減ります。
GK川島のPK阻止などのファインセーブなどもあり、70分までは完全にゲームの流れは日本だったので尚更ですね。
選手交代する事の少ない、あるいは選手交代が遅れがちな岡田監督にあって、運動量の落ちた後半に、FW森本、MF松井、FW玉田を投入してきた事は良かったのですが、運動量の落ちてきたディフェンスがズルズルと下がり気味になり、前線との距離が開いてしまい、選手間の距離感が悪く、日本の目指すサッカーであるパスサッカーができなくなってしまった事。
結果的に日本のオウンゴールとなるようなイングランドの鋭い攻撃にさらされてしまった。オウンゴールではなくても、イングランドに得点されていてもおかしくないような二つのオウンゴールだったしね・・・。
でもやはりW杯前の試合としてはちょうど良いゲーム内容だった気がします。
強豪相手に日本のサッカーの形が見えた事と、修正しなくいてはいけない課題が明確に見えた事は大きな収穫だったと思います。
確かに昨日のイングランドはベストメンバーだったとは言え、ミスも目立ち、チームのコンディションという点では今ひとつで、たたみかけてくるような攻撃の迫力はそれほどなかったんですけどね。
でもカペッロ監督をしかめっ面にさせ、ルーニーを苛立たせ、(PKを阻止された)ランパートの頭を抱えさせた事は評価できる。
そんな中でもきちんと結果を出してくるのが強豪国であり、日本との絶対的な力の差でもあります。
次のコートジボワール戦でも良いゲームをしてW杯に臨んでほしいですね。