今日は「舟津の家」の現場の丁張りを行いました。
「丁張り」って普通の人は聞き慣れない言葉だと思いますが、板材などを使って建物の位置や基礎などの通り芯、レベルなどを決めていく作業を言います。よく住宅の現場なんかで工事が始まって間もない頃に建物の周囲に木の柵みたいなものが立てられますが、あれがその丁張りというやつです。「工事現場だからここから入ってはいけませんよ。」というような単なる柵ではありません(笑)。「丁張り」は「やり方」とも呼びます。どちらかというと「やり方」の方が建築業界では一般的な言い方かもしれません。

これがその丁張りの様子です。
今日は大工の長尾さんと基礎の川上さんが丁張り作業を行っています。長尾さんは
「千旦林の家」の現場、川上さんは
「守山の家」の現場以来ですかねぇ・・・。
建物の位置を出す基準やレベル、寸法チェックなどをさせていただきました。また、基礎工事を行う川上さんとも基礎工事の打合せも少し。
住宅の現場というものは、施工がスムースに流れるように、無駄なやり直しがないように気をつけるのも設計士の大切な役割です。簡単に現場をストップさせたり、簡単にやり直しさせたりする設計士も時々いますが、そういったものは基本的にはダメだと僕は考えています。現場監理が厳しいから簡単に現場をストップさせたり、簡単にやり直しさせると思われがちですが、決してそうではありません。そもそもそうならないように気をつける事が住宅のような小さな現場には必要です。
そして職人みんなが同じ方向を向いて仕事に取り組む事が出来るようにする事も設計士の大切な仕事です。