週明けに工務店に見積の図面渡しをするために、今日は残りの図面を描きながら既にできている図面をプロッターでジ~コ、ジ~コ・・・と出力しています。
大手の大きな設計事務所のプロッターなら、1枚わずか数秒で出力できるようなハイスピードのプロッターを備えているでしょうが(しかも何台も)、僕のような小さな個人事務所が持っているプロッターはそれほどの性能は持ち合わせていないので、数十枚にも及ぶA2判の図面を全部出力しようと思うと結構時間がかかります。
もちろん普段の打ち合わせはA3プリンターで出力するので、このA2判やA1判が出力できるプロッターを使用するのは僕の事務所の場合、設計の最終段階くらいです。だから、1枚出力するのに数分かかっても、まあ仕方ないか、という具合に落ち着いています。今はもっと安くて速いプロッターも出ているかもしれませんが、貧乏事務所としてはプロッター生命を全うするまで使い倒しておきたいというところです。(笑)
プロッターと言っても今はインクジェットタイプが主流なのでまあプリンターを大型化したみたいなものですが、昔は製図板のような台に設計用紙を貼り付けて、実際にプロッターがペンを持って1本1本、線を描いていました。いくら高速でペンが動くとはいえ、図面を1枚出力するのに1時間近くかかっていましたし、文字の多い図面(例えば仕上げ表など)なんかになるとそりゃもう時間がかかった。文字を一文字一文字、ものすごいスピードで描いていくので見ていると楽しかったけど。
おまけに用紙を1枚1枚貼り替えていかなくてはいけないので、今のようにほったらかしにしても何枚も自動で図面が出力できるわけではなく、1枚出力するたびに、出力し終わった図面を剥がし、新しい用紙をセッティングし直すという繰り返しでした。まだCADもそれほど普及していなかった時代です。