今年ももうあとわずかですねぇ・・・。
忙しく仕事をしていると年末という事をつい忘れて、いつの間にか周りが年末のお休みに入っていったりして、「もう今年もあとちょっとで終わりじゃん!?」とびっくりする(苦笑)。
とはいうものの、いつもの年末のように、すぐ目の前の締め切りに追われるような切羽詰まった感は今年はないが、それでも目の前にある仕事の山に、どうしたもんかなぁ~、と思いながらも、こちらもどんどんと年末気分に突入し、集中力ダウン・・・^^;。
今年は自分でもびっくりするくらいの数のプロジェクトが竣工し、さすがに前半はオーバーワーク気味でした・・・。来年の目標はもう少しスローペースで、じっくりと仕事に関わりたいという事。やっぱりそれが僕のやり方に合っているし、そんなやり方が人間らしい気もする。
時々、「ブログを拝見しててとてもお忙しそうなので、依頼を諦めます・・・。」と言われる事がある。本当に残念であり申し訳ない事だと思うけれど、僕の身体と頭はひとつしかないので、無理に仕事を受ける事は出来ない。もちろん、年がら年中忙しいわけでもなく、それなりの波というものはあるので、そういった時はタイミングが悪かったとしか言う事ができません。
僕は来年で43歳になります。あとどれくらいの数の建物を設計できるかわかりませんが、そのすべて、ひとつひとつを悔いのないように精一杯の仕事をしたいと思っています。もちろん今までの仕事もすべてそうしてきた自負はある。そして、それをずっと継続する気力と情熱は並大抵のものではないと理解した上での僕の想いです。
その想いはどこから出てくるのか。
建築を創造する欲求?
それも少しはあるかもしれません。でも、建築の設計という行為は建築物に向き合っているのではなく、実はその建築を使う人間そのものに向き合っているのです。建築はそもそも人間が使うためのものです。そんな当たり前の事がないがしろにされつつある今の建築の流れやシステムに僕ははっきりと背を向けます。
それが正しい事か正しくない事かは僕にはわかりません。でも僕は僕の想う建築をつくりたい。ただそれだけです。
そしてその想いを支えてくれるのがクライアントであり、まさしくクライアントが僕の建築への欲求の種です。
そんな僕に今年も建築の機会を与えてくれたクライアントの方々に心より感謝します。クライアントの僕に対するご理解と信頼がなければ僕の仕事は成り立ちません。本当にありがとうございました。
また今年現場を担当された現場監督さんをはじめ多くの職人さんたちも、本当にありがとうございました。時には僕が無理を言ったりしますが、みなさん本当に一生懸命施工してくれました。僕の仕事を支えてくれているのはそうした職人さんたちである事は紛れもない事実です。
来年も良きクライアントと良き職人と良い仕事をしたいな。
もちろん今ご相談いただいているクライアントの方々とも良き仕事ができればと願っています。
そして来年も、Happy SAABing !
あっ、SAABと言えば・・・。
とうとうSAAB社が消滅してしまうようですね。一時期スウェーデンの小さな高級自動車メーカーにGMグループから売却されると聞いていたのですが、それも頓挫してしまったようで・・・。
いつもガソリンを入れに行くスタンドに僕と同じSAABに以前乗っていた白髭のおじさんがいるのだけれど、先日ガソリンを入れに行った時に、「SAABブランドが無くなっちゃいますねぇ・・・。残念だねぇ・・・。これ(=僕のクルマ)はずっと大事に乗って下さいね!」と言われました(苦笑)。
でも僕のSAABの部品供給はこれからどうなる・・・?^^;
あ~、年賀状つくらなくちゃ・・・・。
みなさん、良いお年を!!!
BGM♪:おつかれさまの国/斉藤和義