「岩成台の家」の現場もいよいよ追い込みで、たくさんの職人さんたちが作業しています。
建具屋さんがリビングのナラの木製建具の枠部分に隙間風が入らないようにモヘアを取り付けている横で、クリーニング屋さんがガラスの清掃をしています。
リビングのガラスの建具は引き戸部分の框が見えないようなすっきりとしたディテールにしてあります。
玄関ドアの横にある自転車などもしまえる納戸の建具も取り付けられました。玄関ドアと同じナラ材で仕上げてあります。
納戸の建具には少しもったいないって?
いやいや、玄関前の大切な空間ですのでここは・・・。
左官仕上げとナラ材の存在感が良いですね^^。余計な事はせず、ただ素材をそのまま生かす事を心がけました。僕は何もしていません。素材が良いおかげですね。既製品のような味気ない素材では絶対に出せません。
外では棟梁の阿南さんが外部の塀の杉板を張ったり、ウッドデッキの木製の物干し竿受けなどをつくっています。
阿南さんもいよいよこの現場は今日で大方最後になります。ありがとうございました、阿南さん。阿南さんは「こちらこそ、いろいろとご迷惑をおかけして・・・。」なんておっしゃっていましたが、そんな事はありません。この家のほとんどをつくったのは紛れもない大工さんなんですから。
また今日は確認検査機関による完了検査を受けました。もちろんやましい事などひとつもありませんが、この時はホント、ドキドキします(苦笑)。
検査員の方は何度か検査をしていただいた事がある方でしたが(確認申請も何度か審査してもらった事もある方)、僕の知る限りいちばん検査が細かい方です・・・。
検査は何の問題もなく無事終了し、その検査員の方は、「青木さんの建物は何度か検査させてもらってますが、いつも良い家ですねぇ。この家も良い感じですね。」とおっしゃってくれました。ありがとうございます。僕は何も検査員のために家を設計しているわけではありませんが、多くの家を検査している検査員の方にそう言ってもらえるのは素直にうれしいですね^^。
検査後、はじめて僕の完了検査に立ち会った監督の丸尾さんは、「(検査は)早かったですねぇ。」とおっしゃっていましたが、「えっ?結構細かい方だったので長い方ですよ。」と僕。「普通はなんだかんだいろいろと指摘されますよ。」と。
小心者の僕には、そんなにいろいろと指摘されたら、心臓が持ちません・・・(苦笑)。