今日の午前中は「岩成台の家」の現場定例打ち合わせでした。
念のため説明してきますけど、「現場定例打ち合わせ」というのは、毎週、曜日をあらかじめ決めて現場でおこなう打合せの事です。現場の施工状況を確認したり、施工に問題かないか確認したり、納まりなどについて打ち合わせをしたり、色や材質なんかを決めたりするものです。
ちなみに僕の場合は(たぶん普通そうだと思いますけど)、中間検査を行うまでの間は不定期に現場監理を行い、定例打ち合わせというものはありません。地盤工事や基礎工事、建て前、屋根工事などは定例打ち合わせではきちんと確認や打合せが出来ないので、工事の工程に合わせて僕が現場へ出向きます。だって、定例打ち合わせの日に合わせて、基礎の配筋検査やコンクリート打ちなんかできませんよね。すべては現場優先です。

「岩成台の家」の現場は外壁の通気補助胴縁も施工されました。通常の通気胴縁は455mm間隔で施工していくんですが、「岩成台の家」の特殊な左官工法はこの通気胴縁の間にさらに補助胴縁を施工していきます。僕はいつも耐久性のある杉材を外部の下地胴縁に使用するので、この通気胴縁が細かく打ち付けられた状態を見るたびに「きれいだなあ。」と思います。白い部分はあくまで透湿防水シートでしかありませんのでこのままで仕上げる訳にはいかないのですが・・・^^;。(防火上も問題ありますし・・・。)
通気口となる部分の納まりや、外壁を貫通するスリーブの防水処理なんかを確認させていただきました。一部手直しも監督の丸尾さんにお願いしておきました。
また、今日はクライアントのHさん(奥さん)も差し入れを持って現場にいらっしゃいましたが、「なんだかお会いするのが久しぶりですね・・・。」と・・・。
もちろん僕はキチンと現場に来ていますが(笑)、確かに現場でHさんにお会いするのは久しぶりです(メールのやり取りはしょっちゅうですが・・・)。
設計事務所での家づくりってハウスメーカーのようにビニールクロスなんかの分厚いカタログを渡して、「この中から好きなのを選んで下さい。」なんて事はあまりないと思います。「家づくりって色決めや機器の選択など決めなくちゃいけない事が山ほどあって大変・・・。」というお話もハウスメーカーなどの場合よく耳にしますが、設計事務所って設計士が基本的に選んで、クライアントに確認するというパターンではないでしょうかね(他の事務所の詳しい事って実はよく知らないのですが)。特に僕の事務所の場合、現場でクライアントといろいろと打ち合わせする事はあまりありません。別に僕が好き勝手にやっている訳ではありませんよ(笑)。設計の内容はほとんど設計の段階で細かい部分まで決めてあるし、現場段階でも一応クライアントにメールなどで確認したり、必要に応じて説明なども行いますが、基本的にはほとんどのクライアントの方たちはありがたい事に「青木さんの選んだもので良いです。」とおっしゃってくれますので・・・。
来週から外壁の左官壁の下地となるラスシート貼りに入っていく予定です。