先日あるクライアントの方が、僕の
金沢21世紀美術館のブログを読んで、
「何か含みのある言い方ですねぇ(笑)。」とおっしゃっていましたが、そうですかねぇ^^;。
僕は決して良くない美術館だとは思っていません。ただ僕の「好みの建築」でないというだけです。自分の好みでない建築の事をあれこれ言うのはどうかとも思うので、あえて何も書かないでおこうと思っただけです。(←それこそが含みがあり、時々「辛口」と言われる理由なのでしょうか^^;)
いや、僕が好きじゃないからと言って、繰り返すようですが、この美術館が良くないなんて言っていませんよ。やろうとしている事やその表現についても頭では十分理解でき、世界中で評価されるのもわかるような気がします。でも個人的に「心地よい気持ち」とか「凛とした気持ち」を持てないのです。そもそもそんなものはたぶんこの建築には求めていないのでしょうけど、僕はそんな気持ちを持てる建築が好きなんです。結局のところ建築を構成するプログラムがどうかとかそういった理屈ではなく、どう感じるかという事を大切にしたい。どちらが正しくてどちらが正しくないかという事ではなく。
建築の道を歩き始めて20年以上経ちますが、僕にはまだ「建築」というものが分かりません・・・。