現在見積中の「岩成台の家」のクライアントのHさんが、北欧の建築家の巨匠A.アールト(1898-1976)の作品集の『AALTO/アールトの住宅』を買われたという話を先日の
ブログで書いたけれど(いや実際は最近ではなく昨年に買われていたそうでした)、そのHさんからアールトに対する感想が書かれたメールが先日届きました。
そんなご感想の中で、
『ところが、いつ頃からか時々ページを開く回数が増えて来て、今では「アールトの自邸」、「ヴィラ・マイレラ(マイレラ邸)」の家の顔を見ると、なんだかとても癒されます。声高な主張はないにもかかわらずはっきりと存在感があるという感じ。存在感とは、調和、落ち着き、静けさと読み替えても良いと思います。青木さんの作ろうとする世界にも同じようなものを感じています。』
という言葉がありました。
なかなか建築の素人である方の言葉とは思えない言葉です。特に、建築に調和と落ち着きと静けさという言葉を引用するあたりが・・・。
アールトの建築に僕の目指す世界を感じるというHさんの言葉は、本当にうれしいです。もちろん、巨匠アールトとは比べるべくもない僕の小さな才能ですが、少しでもそんな世界観に近づき、尚且つ、僕固有の世界観をつくる事が出来ればと思っています。僕固有の世界観とはオリジナリティとかクリエイティブというような感覚のものではなく、パーソナリティという言葉が一番近いのかもしれません。