「守山の家」の現場を後にして、お昼前にU先輩のオープンハウスへ。
U先輩が12年前に設計したコンクリート打ち放しの借家(!)です。外観の荒々しい感じはU先輩があえて目指したものです。ただ、僕にとっては荒々しいと言うよりも、とても心地の良い光と優しさに包まれる建築でした。U先輩の設計する最近の建築は、とても洗練され、もっとうまくなっています。でも、この住宅には何とも言えないような、懐かしいようU先輩の匂いというものを強く感じました。それは、建築から現れてくるひとりの建築家であるU先輩の個性というか・・・。
U先輩は僕の兄貴と同じ年という事も影響しているかもしれませんが、昔から匂いというものを強く感じる人でした(実際の匂いは嗅いでいませんよ・・・(笑))。つい昨日まで一緒に仕事をしていたかの様な感覚でU先輩とは何の違和感もなく僕が話ができる稀有な人です。実際一緒に仕事をしていたのはもう20年ほど前の話ですが(今あらためて思ったけれど、もうそんな昔なんだ!)、会って話をする度にあの頃に一瞬にして戻ります。とても不思議な感じですね・・・。
やさしい光とやさしい空間、そしてやさしい人間に再び会い、僕は何だか元気をもらいました。建築という器をつくりながらも、そこには色濃くそこに携わる人間のパーソナリティというものが出てくるものですね。なんだかあらためて今日、そんな事を感じました。
ありがとうございました、Uさん。そして、僕も頑張ります。