昨日引き渡しを行った「高浜の家」のクライアントのOさんからうれしいメールが届きました。^^
青木さん
本日は家の引渡しにアテンドしていただきありがとうございました。これで完成までの青木さんの仕事は終わりましたね。本当にありがとうございました。
出来上がった家に関して大満足なのはもうご存知だと思いますが、青木さんの仕事ぶりや誠実さにとても感謝しています。一軒家を建てるのにこれほど時間をかけていろんな事を積み重ねるなんて建築家はすごい仕事ですね。
結局、家は1度しか建てないので、クライアントにとっては建て終わってやっと流れが分かったと思ったら、終わりなんですよね。もちろん住む事に関しては始まりですが。
青木さんに会えた事は本当にラッキーでした。
僕はいろいろ青木さんに質問して回答をもらうのが楽しかったですよ(笑)
これほどの仕事ができる青木さんにはこれからもきっといろんな人が依頼してくるでしょうね。もし見学希望の人がいれば言ってください。
電話がつながったら教えますね。家にも今度はゲストとして招待します!
ではまた近いうちお会いしましょう。
Oより
こちらこそありがとうございました、Oさん。
このメールを見た時、うれしくてうれしくて何度も読み返してしまいました。本当にクライアントというのは建築家にとってありがたい存在です。もちろん仕事を依頼してくれるというありがたさもあるのですが、この厳しい世界で生き抜いていく勇気を与えてもらったり、時には励まされたり、本当に疲れた僕の心をクライアントの言葉がいつも温めてくれます。
建築というのは、建築家一人の力ではどうしようもできません。クライアントの理解や信頼があり、そして多くの職人さんたちのおかげで成り立つものです。そんな当たり前の事を忘れている建築家も残念ながらたくさんいます。
Oさんには設計打ち合わせの時や現場で、そしてメールでいろいろな質問を受けました。そのほとんどは自分(=Oさん)の家に関する事ではなく、僕の建築に対する考えなどに関する質問だったような気がします。
自分の考えというものは、いつも特別にはっきりとしているわけではなく、そういったクライアントの質問に答える事や、このブログなどに文章を書く事によって少しずつ整理され、形づけられていくものなんじゃないかと思います。日々のそういった出来事の積み重ねが自分を形成していくのだと僕は感じます。
また近いうちに寄らせてもらいます、Oさん。
引っ越し頑張って下さい。