少し前の事ですが、家内と二人でお昼にランチに出掛けてきました。
僕たちはテーブルに向かい合って座っていたのだけれど、その隣のテーブルで僕らと同年代と思われるご夫婦(たぶん・・・)が座っていた。
別に聞くつもりもないのだけれど、そのご夫婦の会話が聞こえてきて、聞くともなく聞いていた。
折しも新型インフルエンザがメキシコとアメリカで感染者が拡大し、日本でも空港での検疫の様子が連日ニュースで報じられていた頃でした。ご夫婦の奥さんがその新型インフルエンザの話をしていて、「あれだけ厳しくチェックしてるんだから、絶対に日本には入ってこないわよねぇ。」なんて事を言っていた。
僕と家内は心の中で、『・・・んな訳ないだろ!!』って思ってました。(店を出た後、お互い確認しました。)
これだけメキシコやアメリカで感染者が拡大している中で、ウイルスが日本に入ってくるのは時間の問題だと僕たちは思った。そもそもインフルエンザには発症するまでの潜伏期間があり、空港で一時的に検疫をしたところでほとんど意味がないのではないかと思っていた。(実際、検疫には新型インフルエンザではなく普通のA型インフルエンザの検査キットを使用していたそうで・・・)
また、僕たちの小学6年生になる次男の京都・奈良への修学旅行の延期が決まった。
大阪や兵庫に感染者が出たからと言って、県内の小中学校が全校休校となったり、修学旅行が延期や中止になったり、マスクがどこもかしこも売り切れになったり、感染者がなんだか悪い事をしたかのような扱いだったり・・・、僕は何か釈然としない。
「せいのっ!」で一斉に同じ方向にヒステリックに進む日本の国民性なのだろうか・・・。(もちろんもっと素晴らしい国民性も持っているとも思っています。)
アメリカやメキシコでは現在感染の拡大は納まってきていると聞く。対策の方向としても感染の拡大防止ではなく、感染者の治療に重点を置いているとも。
まっとうな選択だと僕は思う。
では、日本のやり方は間違ってるかって?
僕にはわからない。でも、少なくとも個人的に釈然としない気持ちを持つ事だけは確かです。実際、国内に感染者が出ている今、あの仰々しい空港での『水際対策』ってなんだったんだろう、って思います。
BGM♪:おしゃかしゃま/RADWIMPS